Shinyokohama ekimae medical bonesetting beside acupuncture
Kohoku-ku YOKOHAMA

家具とカーテンで、開放性とプライバシーの間にグラデーションをつくる

新横浜駅 駅前のオフィス街に立つテナントビルの8階にある鍼灸接骨院。桜木町駅前鍼灸接骨院の2号店となる、新横浜駅前鍼灸接骨院のデザインをお手伝いさせていただきました。

施術や待合など、接骨院に必要な行為を機能的に整理し、待機スペースと受付の配置、動線の設計、室内の採光と素材選定を組み合わせた空間設計を提案しました。

視線の抜ける開放感を保ちつつ、鍼灸接骨院としての動線をさらにシンプルに導くことで、患者様が自然に滞在しやすい環境を実現します。照明計画や音環境にも配慮し、リラックス効果を高める工夫を取り入れました。

1号店に続き、接骨院の象徴とも言えるカーテンレールを重要な要素として位置づけています。受付と待合の家具を中心にひとつのコアを形成し、その周囲を囲むようにカーテンレールを配置することで、それぞれの機能を緩やかに分節しました。

個室は確保しながらも、上部まで完全に仕切ることはせず、光や視線が院内をゆるやかに行き交う構成としています。

家具やカーテンによって、開放された場所からプライベートな施術空間まで、さまざまな距離感が連続することで、閉鎖的になりがちな接骨院に、落ち着きと一体感を生み出しています。

また今回は、空間の中に「円」という形を取り入れる新たな試みを行いました。直線的な家具やカーテンレールによって構成された空間に円を挿入することで、視線や動きに変化を与え、柔らかなリズムをつくっています。

色彩計画では、1号店で使用した10色のカラーパレットから2色を抽出し、今回のメインカラーとして再構成しました。1号店から続くブランドとしての継続性を保ちながら、新たな拠点としての新鮮さを加えています。

機能を分けながらも空間を閉じず、開放性とプライバシーの間に生まれるさまざまな距離感をつくることで、鍼灸接骨院に求められる機能性と心地よさの両立を目指しました。

その設計は、動線の適切さと居住性の両立を意図しており、来院者が過度に圧迫感を感じずに移動できる空間構成を追求します。

小顔専門店「ククナ」も併設しています。

DATA
所在地:横浜市港北区
竣工年:2026年
施工:一吉建設
設計:奥沢空間研究所
写真:AKIRA NAKAMURA
GRAPHIC DESIGN:NOZOMI KUDO