HOUSE IN KABEURA
Shinagawa-ku TOKYO
ななめのかべうらを行ったり来たりの2世帯住宅

2022.0324 WEBマガジン TECTURE MAG 掲載


敷地は角地で建物は斜めの『かべ』で構成されています。斜めの『かべ』は3つの理由から生まれました。1つ目は2世帯住宅にありがちな街に対する圧迫感を抑えること、2つ目は人通りの多い道路と『広間』との間に隙間を作ること、そして3つ目は道路斜線をクリアする位置でグランドレベルとつなげることです。斜めの壁と『広間』にできた隙間を『かべうら』と名付けました。『かべうら』には2世帯間をつなぐ土間、屋上までつながる階段、客室兼和室といった機能的な空間を集めています。『かべうら』は光に包まれた白い空間に対し,『広間』はシナベニヤに囲まれた木質の素材を感じる空間となっています。このような対比的な空間を行き来することによって家の中で新しい発見がある住宅を目指しました。『かべうら』は街と広間をつなげる場であり、世帯間をつなげる場となっています。

DATA
所在地:東京都品川区
主要用途:住宅(2世帯)
家族構成:母+夫婦+子供2人+犬
構造:木造在来軸組工法
規模:地上3階+屋上
延床面積199.17㎡(60.1坪)
竣工年:2015年
施工:渡邊技建株式会社
タステンアトリエ にて担当