HOUSE IN STREET
Isogo-ku YOKOHAMA

3つの通 / (トオシ) がある家

横浜市磯子区の3世帯のための住宅です。敷地周辺は、丘陵地で南側に急傾斜がある高低差の激しい地域です。 敷地内については、南側半分が急勾配になっていて、手つかずの雑木林のような庭が残されていました。庭の斜面の緑は立体的で美しく、庭を残す考えはコストの面からも、クライアントと意見が一致しました。 そのような条件を踏まえ、私達は敷地の中心に南北を通す空間『通/トオシ』を提案いたしました。風の通し、視線の通し、人と人の通し、『通/トオシ』は3つの意味を持ちます。『通/トオシ』の空間は開け放すと道路と庭をつなぐ半屋外的な場であるため、家の中にいるようで、街や庭、環境と一体となる場でもあります。世帯間の距離感を保ちつつ、家族も一体となるような、多世帯で暮らす楽しみを共有できる場になることを願っています。

緑の矢印が1.風の通  2.視線の通 3.人と人の通を示す

左の棟が親世帯ではなく 2階が親世帯、1階が子世帯 

DATA
所在地:横浜市磯子区
主要用途:住宅(多世帯)
家族構成:夫婦+長男世帯+長女世帯
構造:木造在来軸組工法
規模:地上2階建+ロフト
延床面積:169.3㎡
施工:株式会社 一吉建設
タステンアトリエ にて担当

テレビ朝日 渡辺篤史の『建もの探訪』放映